紙ができるまで

1.原料の受け入れ

色々な原料屋さん・企業から集められた紙ごみがトラックで運ばれてきます。基本はバンセンで圧縮梱包されたものと、コンテナ詰めされた原料で、重さは小さなもので1つ100kg、大きなものになると1000kgを超える塊で入ってきます。機密文書は大半がダンボールで入ってきます。

2a.牛乳パック・酒パック

通常の原料である新聞や段ボールならば20~30分あれば繊維状になりますが、牛乳パックは表面にポリ(アルミ)が貼ってあり、中の紙の部分も水をはじく薬品が使われているために、40~60分パルパーで攪拌しないと繊維状になりません。ドロドロに紙が溶けたらパルパーの刃物の下にある直径8mmの穴からポンプで吸い取り次の工程へ送り込みます。

2b.機密文書

未開封のままパルパーという大きなミキサーでドロドロに溶かしてしまいます。シュレッダーをする必要もなく、短時間で繊維状になるため、安心・安全な処理といえます。また大和板紙ではプラバシーマークという個人情報のISOのようなものを取得しており、全社員に個人情報の大切さを徹底教育しています。

2c.ビニール貼古紙

化粧品の箱など、美称性を高めるために表面にビニールが貼ってあり、ほとんどの製紙メーカーで禁忌品として扱われ産業廃棄物になっています。大和板紙では30年以上前から難処理古紙を使用しており、ビニール貼古紙もリサイクルしております。特に資生堂様ではいち早く環境問題に取り組み、このビニール貼古紙を再生した紙を化粧品のダース箱に使用、循環型リサイクルを形成して頂いております。

2d.フィルム付き紙管

紙管は多くの紙を接着剤で積層しているため非常に硬く、リサイクルしにくい原料です。その紙管にさらにフィルムが貼られたものは産業廃棄物扱いとなります。大和板紙ではフィルム付き紙管も紙管原紙にリサイクルする事ができ、なおかつグループ会社の大三興業でもう一度紙管にすることができます。大三興業では紙管の納品時に使用済みのフィルム付き紙管を資源として引き取らせて頂いております。

3.パルパーに残った粕

直径7mmの穴でドロドロに溶けた原料を吸い取ると、大半のフィルム・アルミ・ポリは7mm以上の大きさでパルパーに残ります。

4.クリーナー

原料に含まれる原料よりも重い異物を除去する装置です。特に機密文書には、ホッチキスの芯やクリップが多く混入しています。長い筒状の機械の中で原料を遠心分離にかけ、重いものを除去します。

5.異物除去

パルパーで7mmの穴を通貨させた原料を刃物でさらに細かく砕き、次に2~4mmの穴を通過させてパルパーで取りきれなかった細かいビニール片等を取り出します。さらに今度は0.4mmから0.25mmの細かいスリット状の異物除去装置で異物と良い原料とに振り分けます。

6.着色

大和板紙は特に色ボールを多く作っており、ビーターで原料に着色します。ビーターの原料濃度は約5%で、1ビーターに250kgから300kg原料が入ります。そこに製品ごとに決められた染料を投入し着色します。着色はビーター以外にもポンプの吸い込み側に染料を投入するやり方があります。

7.レファイナー(DDR)

レファイナーはさらに細かく繊維を叩解する機械です。機械の中に固定刃と回転刃があり、その隙間に原料を流し込みます。薄い紙を作る場合には繊維が短い方が地合を取りやすいので、刃物の間隔を狭くする等の調整を行います。

8.種箱

種箱は原料濃度を安定させる機械です。真ん中で回っているシャフトの先にプロペラの様な羽がついており、そこに原料を通過させた際、羽の負荷を電気的に自動で計測します。そして、この後の希釈水の電動弁に信号を送り、負荷が高い時には電動弁を開け、負荷が低い時には電動弁を閉めていき常に原料と水とのバランスを一定に保ちます。

9.バット

バットの中には直径約1.5m・幅約2mの円柱状の筒の上に網を貼ったシリンダーが回転しています。そこに⑩で濃度が安定させられた原料が入って来て、繊維である原料は網の上に、水は網を抜けて行きます。すくい上げられた原料は、ナイロン製の毛布にひっついていきます。このバットが1号機は8台・2号機は9台並んでおり、薄い紙が重なって厚い紙が出来上がります。

10.プレス

網ですくい上げられ重なった原料はまだ多くの水分を含んでいますが、上と下のゴムロールで圧縮され少しずつ製品を絞り脱水されていきます。

11.ドライヤー

ゴムロールで7~8回絞られると水分は50%強になります。その紙を乾燥していくのがドライヤーです。大きなドラムの中に水蒸気を入れ、入口部分の表面温度は90~100℃で、真中から後段は140℃くらいになっています。1号機は33本・2号機は34本あり、表面と裏面の乾燥を繰り返すと、出口では約7%の紙が出来上がります。

12.カレンダー

乾燥された紙は、カレンダーという重くて硬くて表面がツルツルのロールが7本重なった機械を、Sの字を作りながら通します。そうする事により製品にアイロンをかけ、厚みを調整します。

13.PVAコーティング

製品に印刷などをかける場合には、さらに表面の平滑性を上げるためにPVAなどをカレンダーで塗布します。

14.カッター

ドライヤーを出るとカレンダーを通り、検視器のカメラを通過後カッターに入ります。カッターの入り口にスリッターがついており、まずお客様の希望の幅にカットします。その後回転刃で流れ方向をカットします。

15.カッター出口

カットされた製品はカッターの出口で、パレットに積まれ揃えられます。

16.欠点検視器

カッター手前で上下合計12台のカメラで、製品に蛍光灯で光を当てその反射により欠点を検出します。欠点が確認された製品は、カッターの高速コンベアから低速コンベアへ移る手前の羽でリジェクトされます。また欠点をモニターで監視しており、どのような異物でリジェクトされたか確認することができます。

17.ドラムリール

巻き取り製品は全幅で一度鉄芯に巻きつけられ、お客様の希望の長さの約倍で巻き取られます。

18.ワインダー

⑲で巻き取られた大きな製品を、スリッターで希望の幅に切り、希望の長さで小切りに仕上げます。

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