お知らせ

2016/03/04
繊維リサイクル技術研究会 第118回情報交換会に参加致しました。

 
特別公演は、茨木大学准教授の長田華子様で、「990円ジーンズがつくられるのはなぜ?ファストファッションの工場で起こっていること」という非常に興味深いものでした。

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2009年現在日本の衣類の輸入は、数量ベースで言うと95.4%とほぼ国内生産されていないという数字です。なかでも中国からがトップではありますが、2007年には90%、2013年には75.9%と年々減少傾向にあります。
 
そんな中、年々上昇傾向にあるのがバングラデシュです。
その理由はやはり人件費の安さで、日本の約30分の1・中国の約6分の1です。
 
長田先生は何度もバングラデシュに行かれ、縫製工場の実態を調査されており、必ずしも生産性の良い設備で製造しているのではなく、1枚のジーンズを約70人の女性工員で分業され製造されているとの事です。
 
バングラデシュにも労働法があり、最低賃金や労働時間等の規制がありますが、これらの事は守られておらず、劣悪な条件・環境で労働しているのが実情の様です。
 
さらに2012年にはダスリーン・ファッション社(有名な会社の下請け)の工場火災により死者112人・負傷者200人の大惨事が発生しました。又2013年には首都ダッカで、5つの縫製工場が入る8階建てのビルが突然倒壊し、1137名が犠牲となりました。(ビルの倒壊の危険性があるにも関わらず作業をさせていました。)
 
先生は問題提起されています。バングラデシュで起こった事故の責任は、バングラデシュの責任か?
先進国でファストファッションを買っている人間にもこの事故の責任はあるのではないか?
 
バングラデシュの女性は民族衣装で、彼女たちが着る事がない最新ファッションを夜遅くまで作っている現実。
 
非常に深く考えさせられる内容でした。
 
同じ内容で合同出版株式会社様から本が出ています。

伊藤

※ファストファッションとは、最新の流行を取り入れながら(=早い)、低価格(=安い)の衣料を大量に生産・販売するファッションブランドやその業態のことです。